ピア・ツー・ピア
Peer to Peer(ピアトゥピア、ピアツーピア)とは、多数の端末間で通信を行う際のアーキテクチャのひとつで、対等の者(ピア)同士が通信をすることを特徴とする通信方式、通信モデル、あるいは、通信技術の一分野を指す。P2Pと略すことが多い。
Peer to Peerに相対する用語として、クライアント-サーバ方式がある。これは、サーバのURLが広く周知・公開されており、このURLに対して、一般ユーザのクライアント(パソコンなど)がアクセスするという形態を取る。
これに対して、Peer to Peerは、一般ユーザの名もない端末装置(パソコンなど)に対して、他のユーザの端末装置が直接アクセスする、という点が大きな特徴である。ネットワークの接続形態としては、メッシュ型、ツリー型、ハイブリッド型を取る場合が多い。
クライアント-サーバ方式が、端末数が非常に多くなるとサーバがパンクするのに対して、Peer to Peer方式は、端末数が膨大になっても回線帯域などに余裕がある限り通信が可能という特徴があるため、ここ数年、商用的にも注目を集めており、特にIP電話や動画配信サービスなどへの応用例が増えてきている。
さらにPeer to Peer方式には、通信を行うソフトウェアや通信プロトコルなどに左右されつつも、発信者の匿名性がある程度確保できるという特徴があり、Winnyに代表されるようなアンダーグラウンドな用途でも利用が多い。
以下、本文中では、P2Pと略記する。(英語で「2」が"two"であるため、発音の似通った"to"を「2」で置き換えた簡略表記)
P2P技術の応用範囲は非常に広く、P2Pデータ配信、P2P電話、P2P掲示板、P2P放送(テレビ、ラジオ)、P2Pグループウェア、P2P分散ファイルシステム、P2P-SIP、P2P-DNS、P2P-仮想ネットワーク、P2P地震情報、など、多くの適用例が生まれつつある。が、歴史的にはまだ日が浅く、西暦2000年頃から実用化された技術で、成熟技術となるまでには、まだクリアしなければいけない様々な問題がある。
無線通信で使われるアドホックネットワークも、P2Pの一種であるが、無線での通信可能距離を稼ぐという特有の使い方であるので、詳細な解説は別項に譲る。
P2Pにおける通信端末は、ピア(peer)と呼ばれるが、トポロジー理論などで用いる「ノード」(node:節点)という呼称を用いることも多い。また、クライアントの機能とサーバの機能を併せ持つという意味で、サーバントという呼び方をすることもある。
端末装置の種類としては、一般家庭のPCが使われることが多いが、STB(Set-Top-Box)や、HDDレコーダ、HDD内蔵ルータといったものも、ピアになりうる。
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